大学受験、9
こんにちは
秋の休日。
この時間からうたたねすることが一番の贅沢だと思うのは私だけでしょうか。
大学受験センター試験までもう二か月を切りましたね。
ちょうど去年まで受験生だったのですが、すでに懐かしく感じます。
こういったブログを受験生が読むことはないとはあまりないとは思いますが
受験生の周りの方々に少し知っておいてほしいことを書かせてください。
受験は団体戦だ、とはよく言いますが
その「団体」は受験生同士のことだけでなく、
家族や受験をまだ向かえない友達なんかも含むと思います。
家族のサポートが一番の支えでした、なんて言葉が合格体験記によくあることもそのためです。
しかし、私の場合、その家族や家が受験生生活での一番のストレスでした。
もちろん、おいしく健康的なご飯をつくってもらったり、金銭面での援助をしてもらったりと家族の支えは計り知れませんが、
私の家族は私以外センター試験を経験しておらず、全員高校から内部進学での大学進学をしていました。
話すと長いのですが、私はほかの兄弟より少しかしこかったことで兄弟が通っていたエスカレーター校を受けさせてもらえなかったのです。
がんばっててすごいね、だとか、あとちょっとやね、みたいなこといわれるたびに
何も知らないくせに
私のほうが賢いのに、賢いほうが苦労しなきゃいけないってなんでなんだ
というように卑屈になっていました
受験生のメンタルはその本人にしかわかりません。
家で勉強するのが息苦しかった私は塾にこもっていました。
塾ではたくさんの友達がともに戦っていました。
元から仲がいい子が大半だったのですが、
あれ、この子ってこういう性格やったっけ
と感じることも少なくありませんでした。
同じ受験生でも心の揺らぎ方は人それぞれです。
勉強の面白さに気が付き、はまっていくような明るい受験生も少なからずいたし
成績では余裕なのにすべてが悪く見えてしまう子、
学校ではにこにこしているのに、塾では何も感じなくなってしまう子、
現実逃避をし続ける友達もいました。
それぞれがそれぞれなりに苦しんでいて
それを100%理解するのはおそらく不可能です
家族だからわかる、なんてエゴは捨ててください。
支えている、と自己満足にひたらないでください。
あっけらかんとしている子もいるにはいましたが
大半は精神的に極限まで追い詰められています。
ネガティブになっている子にポジティブをおしつけないでください
「できてるやん」「なにが不安なん」「大丈夫やで」
一般的には素敵な言葉でも
ぱんぱんに膨らんだ風船には、セロテープですら針のとげとかわらないのです
感情をうしなったようになっている子に心を開くよう強要しないででください
心配されていることも敏感に感知してしまいます
現実逃避に走ってしまう子を叱らないでください
このままではだめなことは彼ら自身わかっているのです
なにもふれない
なにもいわない
そういう支えがあの時の私が一番欲しかったものでした